COLUMN
【あこがれのカメラ】 Hasselblad 503CWを使ってみた
こんにちは。FILM PHOTO BLOG編集部のノクトン稲垣です。
これまで「カメラのはなし」と題して、monogramのスタッフさんたちが普段使っているカメラについてインタビューしてきました。それぞれのカメラの良いところを聞いているとなんだか自分もカメラが欲しくなってしまい、近頃はヒマさえあれば中古カメラを探すようになってしまいました。
しかしながら「それなりに良いカメラ」は「それなりに良い値段」がするため、なかなか手を出せないのが現実です。「どこかで自分が欲しいフィルムカメラを借りれたら良いのに!」と思い、インターネットでカメラレンタルについて調べてみたところ、様々なカメラレンタルサービスのWebサイトを見つけることができました。
■せっかくなら、あこがれのカメラをレンタルしてみよう
そんなカメラレンタルサービスの中から、今回は「マップレンタル」さんを利用することにしました。理由としては、実店舗があるので安心してレンタルができそうだと思ったこと。そして何よりも、一度使ってみたかったあこがれの「Hasselblad(ハッセルブラッド)」もレンタルできること!そうです。エルヴィス・コステロのセカンドアルバム「ディス・イヤーズ・モデル」で彼がかまえてるあのカメラです!
■さっそく新宿の「マップレンタル」に行ってみた
「マップレンタル」は事前に会員登録が必要だったのでオンラインで仮会員登録の申請をしました。(現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、店頭での新規会員登録の受付を一時停止しているそうなのでご注意を!)
オンラインでカメラの予約も可能で、配送して自宅にカメラを届けてもらうこともできます。しかし今回はカメラの使い方など、店員さんに直接聞きたいこともあったので、実店舗に行ってレンタルさせていただきました。場所はJR新宿駅南口から徒歩5分ほどの場所にあります。
すみません。予約せずに来てしまったんですが、今日カメラをレンタルできますか?
いらっしゃいませ!初めてのご利用ですか?
はい!(スマホで受信したメールを店員さんに見せる)仮登録なんですが大丈夫でしょうか。
(スマホの画面を見ながら)本日、本登録のための「入会登録料」をお支払いいただければ大丈夫ですよ!レンタルされたいカメラはお決まりですか?在庫をお調べいたします。
ハッセルブラッドを使ってみたいんですが。。。(ドキドキ)
ハッセルブラッドありますよ!フィルムカメラですがよろしいですか?
はい、フィルムが良いんです!できたら使い方も教えていただけませんか?
かしこまりました。少しお待ちください。
■Hasselblad 503CWについて
箱からカメラのボディとレンズを取り出し、手慣れた様子でテキパキとセットする店員さん。間違って壊してしまわないように、ハッセルを使う上で大事なことを店員さんに聞いてみました。
レンズを付ける際は、シャフトが赤い丸のところにあることを確認してからレンズをセットしてください。故障の原因になってしまうので特に注意が必要です。
撮影するときはこの「引き蓋」を抜くのを忘れないようににしてください。またフィルムを撮り終わったら、この「引き蓋」を元に戻さないとフィルムが抜き出せない構造になっているので気をつけてください。
カメラを構える時は両手でしっかりと持ってあげて、右手の人差し指でシャッターボタンを優しく押してあげてください。
いやいや〜!このカメラを使うためには色々な所作があるんですね!慣れるのが大変そうですが、どんな方がハッセルブラッドをレンタルしに来ることが多いですか?
プロカメラマンのアシスタントさんが、師匠に「フィルムで写真を撮ってみなさい!」と言われてご利用いただくことがたまにありますね。
■レンタルについて不安なことを聞いてみた
もしもレンタル中にカメラを壊してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?
当店では万一の破損・故障等に備えて「レンタル補償制度」に加入していただきます。補償料金はレンタル料金総額の10%です。
通常使用時の落下、水没、火災などによる破損・故障が該当になるので、故意に壊したりしなければ大丈夫ですよ。
それは安心ですね。ちなみにどのような補償内容なんですか?
修理代金から免責金額を除いた金額を補償いたします。
万一カメラに修理が必要になった場合、お客さまには「免責金額 ¥5,000」と「営業補填金(最大3日レンタル料金)」をご負担いただきますのでご了承ください。
なるほど。無事に返却できるように、大事に使わせていただきます!
あと、このカメラに使えるフィルムってこちらでは販売されていないですよね?
そうですね、近くですとヨドバシカメラさんで中判フィルムを売っていますよ。フィルムの現像やデータ化は、お近くの写真屋さんに相談してみてください。
ありがとうございます!後ほどフィルムを買って入れてみます。
■ 説明書を見ながらフィルムを入れてみた
その後「説明書を見ながらフィルムを入れると良いかもしれません」と店員さんに言われて持ち帰ったものの、全てアルファベットで書かれていたため急に不安に。。。しかし!図で解説しているページがあったおかげでなんとかフィルムを入れることができました。
海外のユーザーの方が紹介されているYouTubeの動画がありましたので、興味のある方は参考にご覧ください。
カメラの上から覗き込んで撮る「ウエストレベルファインダー」でピントを合わせるのは大変なものの、新鮮な気持ちで臨むことができました。撮りきったフィルム2本分から一部ご紹介しますので、参考にご覧くださいね。
■Kodak PORTRA 160
■FUJICOLOR PRO 400H
まとめ
いやいや〜!慣れないファインダーに悪戦苦闘しましたが、久しぶりにじっくりと写真を撮ることができて面白かったです。また、今回「マップレンタル」の店員・兼子さんにとても丁寧にカメラの使い方を教えていただき、気持ちよく写真を撮ることができました。ありがとうございました!
オンライン上で欲しいカメラについて調べたり・探したりするのも楽しいですが、このようなレンタルサービスを利用して「実際に撮ってみる」という体験を通して、本当に自分にあったカメラを探してみるのはいかがでしょうか。
もしフィルムカメラの使い方や、フィルムの入れ方で困ったことがあれば、monogramの店舗スタッフにもぜひご相談ください。わかることは教えてくれますし、わからないことも一緒に考えてくれますよ!
そして、今回もフィルム写真はすべてmonogramのソブカワさんにおまかせでデータ化してもらいました。(いつもありがとうございます!)また新しいカメラを使う機会があったらこちらのコラムでお伝えします!またね〜!
ノクトン稲垣
FILM PHOTO BLOGの編集長。口ぐせは「いやいや〜(否定ではない)」