【カメラのはなし】カネコさんに聞いてみた

COLUMN

【カメラのはなし】カネコさんに聞いてみた

こんにちは。FILM PHOTO BLOG編集部のノクトン稲垣です。今回のコラムは【カメラのはなし】シリーズの第2弾として、monogramのスタッフ・カネコさんにインタビューしました。

カネコマナホ 1989年 兵庫県神戸市生まれ 
写真屋monogramのスタッフとして働いて5年半

■ カネコさんがmonogramに復帰して1年!

まさかの復帰から気がつけば1年、近頃はmonogramのお店でお会いできるタイミングも増えてきているスタッフ・カネコさん。FILM PHOTO BLOGで更新される彼女の写真は、良い意味で「生活感」を感じます。人も食べ物も景色もみんな自然体で、飾らない感じがするんですよね。

カネコさんの持っている「人間味」のようなものがとても良く写真にも現れていると思うんですが、普段使っている【カメラのはなし】を通して、その「人間味」が少しでも読んでいる方に伝えられたらと思います!

■ キッカケは撮ってもらった「モノクロ写真」

カネコさんが写真に興味を持つようになったキッカケを教えてください!

高校は「舞台芸術科クラス」だったんですけど、となりの映像科クラスには写真を専攻している同級生もいたんです。「写真撮りたいからモデルをやって!」と言われて、写真を撮ってもらったことが写真に興味を持ったきっかけだと思っています。

どちらかというとカネコさんは撮られる側だったんですね。当時、その高校ではどんなカメラを使われていたんでしょうか。

どんなカメラだったかは忘れちゃったんですけど、モノクロのフィルムで撮ってくれたのは覚えていて、暗室で手焼きされたプリントをもらったりしていました。

高校の部活動ではなく、学科の授業としてしっかりモノクロから教えてくれるなんて、素敵な学校ですね。

当時、友達が写真を撮っているのを見ていて「撮る方が楽しそうで良いなぁ!」って思っていました。自分でたくさん写真を撮るようになったのは大学生になってからですね。

■ デジタルカメラから「フィルムカメラ」へ

はじめて買ったカメラはどんなカメラだったんですか?

デジタル一眼レフの「Nikon D40」を大学生の頃は常に持ち歩いていて、「いつもカメラを持っているあの子」として周りからは認識されていたと思います。

デジタルカメラではどんな写真を撮っていたんですか?

日常生活とか、授業と授業の合間に友達を撮ったりしていて、大学も舞踊学科に進学したので、かなり躍動感のある写真がたくさん残っていますよ!みんな授業じゃない時もダンスを踊ったり、飛んだり跳ねたりしていて。

すごそうですね!その大学でダンスを学びながら、舞台の写真も撮ったりしていたんですか?

自分も踊る側なんですが、舞台写真も平行して撮っていました。その時は「写真に関わる仕事をしたい」とは思っていなかったんですけど、結果的には今につながっている感じですね。

現在もダンサー/フォトグラファーとしての顔も持つカネコさんですが、フィルムカメラはいつ頃から使うようになったんですか。

フィルムはmonogramで働き出してからなんです。「フィルムのことを知るには使った方が早い!」と思って「FUJIFILM NATURA CLASSICA」を買ってからずっと今でも使っています!

NATURA CLASSICAはレザーのカメラケースに入れて大切に使っているそうです

■ お気に入りのカメラについて

カネコさんといえば一眼レフというイメージがあるんですが、今日持ってきていただいたそのカメラについてお伺いしたいと思います。

今使っているカメラと出会うまでは、CONTAXの一眼レフをメインで使っていたんです。ところが電気式のシャッターが壊れやすいみたいで、同じカメラを3回買い替えました。

最近CONTAXが欲しいと思って個人的に調べているんですが、3台も壊れましたか(涙)

でも使っていたレンズはとても気に入っていたので「機械式のシャッターでこのレンズに合うカメラをください!」と三宝カメラのスタッフさんに相談して、出会ったのがこの「YASHICA FX-3」なんです。

なるほど〜、レンズに合わせてカメラのボディを選ぶという発想が面白いですね!

実は少しカビが生えているんですがCONTAX Carl Zeiss Planar 50mm f1.4」を使っています。あとはスタッフ・ソブカワも使っている「CONTAX Tvs」を現在修理中で、知り合いの方にいただいたカメラなので戻ってくるのが楽しみなんです!

それは楽しみですね。ぜひ、カメラが戻ってきたらFILM PHOTO BLOGでも紹介させてくださーい!

YASHICA FX-3

お気に入りのレンズを使うために選ばれたカメラ

「Carl Zeissの写りが好きで、このレンズの絞り開放で撮りたかったんです!」と語るカネコさん。確かに写真を見ると背景のぼけがとてもきれいで、このレンズにこだわる理由も納得できます。カメラの右肩にある「2000」は「最高速シャッター2000分の1秒」という意味で、右下には「KYOCERA」のブランドロゴもついています。

FUJIFILM NATURA CLASSICA

絶大な信頼を寄せるコンパクトカメラ

monogramのスタッフでも使っている人が多いこのカメラの魅力は「写りの安定感」にあると思います。カネコさんのカメラケースは経年変化で革の色が濃くなっていて、長年大切に使ってきたことがよく分かります。また、ケースのストラップとは別にもう1本ハンドストラップをつけているところがカネコスタイル。「とても優秀なカメラで、動き回る子供を撮るようなシーンでも安心してシャッターが切れます。」

■ まとめ

いやいや〜!カネコさんのカメラのはなしを聞いて、自分の好きなカメラやレンズを使い込んでいるのが素敵だなぁと思いました!実はインタビューをしながら他のカメラや、フィルムの選び方など、いろいろな話も聞けたんですが今回はここまで!ぜひmonogramの店舗でカネコさんを見かけたらカメラやフィルムのこと相談してみてください。

これからも【カメラのはなし】シリーズ続けていきたいと思います。またね〜!

ノクトン稲垣
FILM PHOTO BLOGの編集長。口ぐせは「いやいや〜(否定ではない)」

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