【基本のキ】写真で見る「写ルンです」と「光」のいい関係<前編>

COLUMN

【基本のキ】写真で見る「写ルンです」と「光」のいい関係<前編>

こんにちは。FILM PHOTO BLOG編集部のピント宮本です。

みなさんはどんな写真が好きですか?
明るい写真?暗い写真?
はっきり鮮やかな写真?しっとりくすんだ写真?

今回のコラムテーマは・・・
【基本のキ】あらためて写真で見る「写ルンです」と「光」のいい関係について。

「写ルンです」といろんな「光」の写真

どんな写真もそれを表しているのは「光」の存在。
お天気のいい晴れた日は、光がいっぱい溢れていますが、日陰はすごく暗かったり。
夜の室内でも、電球近くは眩しいほど明るかったり。
あなたの好みの「写ルンです」と「光」の写真はありましたか?

最適な”フラッシュ撮影”距離を知ろう

●「写ルンです」の”フラッシュ撮影”は1m〜3m程度

「写ルンです」、実は正式には「フィルムカメラ」ではなく「レンズ付きフィルム」といって、カラーネガフィルムにレンズが付いてるという商品なんです。

その仕様は「f=32mm F=10 プラスチックレンズ1枚」。シャッタースピードは「1/140秒」。焦点距離は広角レンズといわれる35mmと28mmの間。やや広く撮れつつ、明るさの調節に難しい操作をしなくても、日中の明るい光のある環境なら、シャッターボタンを押すだけで綺麗に撮れちゃうという絶妙な設定がされています。

・・・でも、写真を撮りたい瞬間は、屋内や夕暮れなど明るい場所とは限りません。
そんな暗い場所を補ってくれるのが・・・

内蔵されている「フラッシュ」です!
このフラッシュのおかげで、暗い場所でもしっかり被写体の姿を写してくれます。

写ルンですの場合、撮影距離の説明はパッケージや背面にしっかり記載があります。
・フラッシュ撮影:1〜3m
・日中・屋外:1m〜無限遠

とのこと。しっかり覚えておきましょう。

●カメラによって違いあり。詳しくは説明書をチェック!

Kodak M35の説明書には、
「最良の撮影結果を得るためには、被写体から少なくとも1メートル」
「暗い場所や室内の撮影にはフラッシュをご使用ください」
という記載がありました。

NATURA CLASSICAの説明書には、フラッシュ撮影の操作方法をはじめ、フィルム感度によるフラッシュ撮影距離まで紹介されています。親切丁寧。
お持ちのカメラの説明書、あらためて読み直してみましょう。

距離によるフラッシュの違い

●フラッシュ遠い(5mくらい)

●フラッシュのいい距離(2mくらい)

●フラッシュのいい距離(1mくらい)

●フラッシュ近い(30cmくらい)

フラッシュ”なし(OFF)”と”あり(ON)”の違い

●フラッシュなし(OFF)

●フラッシュあり(ON)


前編まとめ

写ルンですに限らず、他のフィルムカメラやデジタルカメラ、またスマートフォンでも、レンズが光をどのように捉えてくれているのかが「基本のキ」。明るい写真、暗い写真、どんな写真を撮りたいかによって、写ルンですや自分のカメラ・レンズと光の関係を知ってことは大事。
(そして、それを補ってくれるフラッシュ、ありがとう!!!)


<後編>は・・・光射す表現が楽しい「フレア」や「ゴースト」写真!
写ルンですでどうやって撮るのか?お楽しみに!


ピント宮本
FILM PHOTO BLOGの切込隊長。ピントの合っていない写真の方が大好き。でも、合ってるのも好き。

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