【基本のキ】写真で見る「写ルンです」と「光」のいい関係<後編>

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【基本のキ】写真で見る「写ルンです」と「光」のいい関係<後編>

こんにちは。FILM PHOTO BLOG編集部のピント宮本です。

今回のコラムテーマは・・・
3週間前に公開しました、【基本のキ】あらためて写真で見る「写ルンです」と「光」のいい関係<前編>・・・に引き続き、光射す表現が楽しい「フレア」や「ゴースト」についてご紹介する<後編>です。

「写ルンです」で撮れる光溢れる写真

朝日や夕暮れ時、写ルンですで撮った写真はどこかドラマティック!
それを演出してくれているのは、現実の世界とはまた違った光溢れる表現のせいかもしれません。

フレア?ゴースト?ってなに????

キラキラして、なんだか切ないような・・・そんな情景を演出してくれるのは、「フレア」や「ゴースト」と呼ばれる現象のおかげかもしれません。

「フレア」とは・・・

「フレア」とは、写真全体が白っぽく少しぼやけた雰囲気になっている光の象のこと。写真の暗い箇所も明るくなっています。「レンズフレア」とも言われます。

「ゴースト」とは・・・

「ゴースト」とは、レンズを通った光が一列に並んで、帯や玉のようなものが見えること。実際の目では見えないことから「ゴースト」という名前が!「レンズゴースト」とも言われます。

「フレア」「ゴースト」写真を撮るための条件3つ

●【条件1】強い光(太陽光など)に向ける

「フレア」や「ゴースト」は強い光がレンズを通し、カメラ内で光が乱反射することで生まれます。とくに見晴らしがよく、太陽の光が直接抜けてくるような場所がおすすめです。

●【条件2】強い光の位置は写真の端に

「フレア」や「ゴースト」を自ら表現するのに、太陽など強い光にレンズを直接向ける必要はありません。実際に真正面に向けるよりも、斜めから差し込む光の方が現れやすいため、フレームの外側からの光でもしっかり出てきます。

●【条件3】レンズ(写ルンですもOK)を選んで撮る

最近の高性能なデジタルカメラやスマートフォンのレンズは、「フレア」や「ゴースト」が抑えられるように設計されています。写ルンですのようなプラスチック製レンズを使ったカメラ、オールドレンズと言われる古いレンズは、光の乱反射もしやすく、「フレア」や「ゴースト」が現れやすいようです。レンズの素材やコーティングの影響次第で個体差もあるようですので、いろいろ試してみては?


後編まとめ

今回の後編では、写ルンですを使った「フレア」と「ゴースト」についてご紹介しました。目に見えるものを忠実に残すための写真もあれば、目に見えないものを写すのも写真の魅力だと思います。

デジタルカメラやスマートフォンでは「自動的に正解の仕上がりの写真」が出来るよう調整されてしまうことも、フィルムカメラは「故意だけど、思わぬ仕上がりの写真」を生むことができるのは楽しいです。

↑この写真は、大粒の雨が降っている日、写ルンですのフラッシュをオンにして撮ったもの。雨粒に反射した光の様子もしっかり写りこんで、思わぬ仕上がりの写真になりました。

シンプルな構造で、多彩な撮り方や遊び方のできるレンズ付きフィルム「写ルンです」。ぜひぜひみなさんもいろんな被写体をいろんな条件、撮り方で楽しんでみてください。


ピント宮本
FILM PHOTO BLOGの切込隊長。ピントの合っていない写真の方が大好き。でも、合ってるのも好き。

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