塚原誠 写真展「Hello」

現在monogram 2階ギャラリーでは、塚原誠さんによる写真展「Hello」を開催しています。

 

 

「シャッターを切りながら嬉しくなってしまう時がある

そんな時は心の中でハローと言っている」

 

塚原さんが展示について書かれたテキストにある言葉です。

私たちは、目の前に何かが現れた時に、素直にそれに反応できているでしょうか?

 

塚原さんの展示写真を1度観てまわった後、もう1度その行為を繰り返すと、

写真の中に色々なものが写っていることに気がつきます。

葉っぱの葉脈やコンクリートの照り返し、人間の肉のやわらかさや光。

繰り返し、見れば見るほど味わい深く、新たな発見があります。

そして、自分はこんな風に様々なものに反応し、シャッターを切れているのか?と考えます。

 

シャッター切るのはどんな時ですか?という私の質問に塚原さんは、

 

「シャッターを切るのは何かに反応した時。何か気になるな、違和感がある、何かありそう、

光や影・色が綺麗だと感じた。そんな時にシャッターを切るのですが、

プリントした写真を見てから『自分はこれに反応してたんだな』と気付く事もあります。

何か気になった時は足を止めて、とりあえず撮る事にしています。」

 

とお話してくださいました。

 

撮影者さえ、撮った時には気がつかないことが写真の中にはあり、

後からそれに気がつくというのは、写真ならではの面白さだなと思いました。

 

 

塚原さんが選ばれた展示方法は、写真1枚1枚が浮き出るような木製パネルで、

写真としてのそのもの、そして「作品」としてのそのものを感じることができ、二重の楽しみを味あわせてくれます。

 

 

 

展示会場内にはブックもございますので、こちらも展示とあわせてゆっくりご覧ください。

 

みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

 

 

●展示情報

2019年6月3日(月)〜 2019年6月9日(日)

Hello

※休館日:6月5日(水)
※最終日:6月9日(日)16時まで

 

●内容

「Hello」
シャッターを切りながら嬉しくなってしまう時がある
そんな時は心の中でハローと言っている

目の前の光景は、
人がいて 町があって 空気や光や水があり 自分がいて カメラがあって 色んな全部が重なる事で存在している

挨拶とは、
「あなたはそこに存在していますね
私はここに存在しています」
その事を呼びかける行為だと最近知った

だからハローと呼びかける
この世界の全ての諸々に向けて

●作家プロフィール
塚原 誠
1976年 神奈川県在住
2010年 トイカメラブームに乗ってフィルムカメラに手を出す
ちっともステキな写真が撮れないので2年でやめる
2017年 会社の同僚の勧めでデジカメを買いオールドレンズにハマる
相変わらずちっともステキな写真は撮れない
2018年3月 熊谷ワークショップ第2期に通う
ステキな写真よりグッとくる写真が撮りたいと思うようになる
2018年8月 熊谷ワークショップ第3期に通う
自分の感覚にしっくりくる写真を撮るようになる

好きな言葉:「物は考えよう」

今回の展示は、
自分がシャッターを押したこの世界の魅力を伝える為にやります

 

●場所

monogram 2階ギャラリー

〒152-0004

東京都目黒区鷹番2-19-13

03-3760-5852

東急東横線「学芸大学駅」東口より徒歩約1分

OPEN 12:00〜20:00/水曜定休

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