現在、monogram2階ギャラリーでは、平山照仁さんによる写真展
「Rollin’ Rollei」~ 12 little things ~ を開催中です。
monogramでの個展は、2017年12月に開催された「記憶のスケッチ~其の四~」以来2回目となります。
今回はスクエアフォーマットのモノクロのお写真。
お使いのカメラについて平山さんに伺いました。
「Rolleiflex MX」というカメラで、1950年頃のドイツで製造されたスクエアフォーマットの二眼レフです。
私にとってカメラは道具に過ぎないのですが、
何故か、このカメラを持って歩いていると色々な方に話しかけられます。
カメラや写真を好きな方に限らず、散歩中のお爺ちゃん、買い物帰りのお婆ちゃんなど…
そういう意味では、ちょっと不思議な存在です。
展示されているお写真は、展示を意識せずに撮影されていたものと、
イメージを補足するために撮られたお写真も何枚かあるとのこと。
そのどのお写真からも、「無音や無機質」ではない優しい静けさを感じました。
スクエアフォーマットは、写真が静かになる傾向があるので、そうならないように意識して撮っています。
ただ、写真に全てを写すことはできません。
その瞬間が持つ意味、そのものが持つ物語、それらを全て写すことはできません。
四角く写し撮られた周りにも世界は広がっていて、前後にも刻は繋がっています。
ご覧になる方それぞれが、それを感じ、想像して、
それぞれの意味を持たせ、それぞれの物語を紡いでいただければ幸いです。
とお話ししてくださいました。
今回の展示のキャプションにもあった
すべてのものに物語があって
すべての瞬間に意味があって
誰かにとっては宝物で
誰かにとっては決定的瞬間
という言葉を胸に写真を辿ると、世界がスローモーションになったかのように感じました。
平山さんが、「どこか優しげで、どこか寂しげな雰囲気がRolleiflexの写す画に合う」
とセレクトされたBGMも含め、とても素敵な雰囲気となっています。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
展示のDMは全4種類。こちらはご自由にお持ち帰りいただけます。
●展示情報
2019年2月4日(月)〜 2019年2月17日(日)
「Rollin’ Rollei」 ~12 little things ~
※休館日:2月6日(水)、13日(水)
※最終日:2月10日(日)16時まで
●内容
Rolleiflex MX という、今から70年近く前に作られた二眼レフで撮影した、モノクロ写真の展示です。
決して特別ではなくても
すべてのものに物語があって
すべての瞬間に意味があって
誰かにとっては宝物で
誰かにとっては決定的瞬間
そんな小さな小さな世界の欠片を12枚
●作家プロフィール
平山 照仁 (道楽写真家)
このデジタル全盛の時代に、九割がたフィルムで写真を撮って、すべて同時プリントする、
重篤なフィルム依存性+同時プリント依存性という、筋金入りの写真馬鹿。
●会場
monogram 2階ギャラリー
〒152-0004
東京都目黒区鷹番2-19-13
03-3760-5852
東急東横線「学芸大学駅」東口より徒歩約1分
OPEN 12:00〜20:00/水曜定休